2016年1月6日

日本のヒップホップ・シーンを代表する2人によるコラボレイト作品 ~BUDABROSE By Paxico Records~


皆さま、あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします! 早いもので正月休みが終わりました。今年は短かったですね。いや、まあ、これぐらいがいいのではないでしょうか、あまり長すぎると、アレですから。

2016年になってわたしが最初に買ったCDはゴクー・グリーンの『ホテル・マリフォーニャ』でした。静岡のタワーレコードで試聴したら、ダーティな甘さみたいなものにヤラれてしまい、その場で買いました。ちなみにレコードはまだ買っていません。

というわけで、2016年になって1回目の記事です。今回は日本人ビートメイカーのブダモンクと、カナダ出身のビートメイカーであるフィッツ・アンブローズのコラボレイトによる作品を取り上げます。

フィッツ・アンブローズは日本人MCのスラックなどにトラックを提供していて、この人物がブダモンクとコラボレイトとくれば、どうしたって期待してしまいます。そして聴いてみたら、その期待などどこ吹く風とでもいったように、違う世界に連れて行ってくれるトリップ感のある音楽を展開していました。

太いビートが宙を漂う煙のように揺らめき、その上にフューチャー・ソウルとオールドスクールのヒップホップを同じくらいのバランスで混ぜ合わせて、ダウンテンポとチルアウトに落とし込んだ(?)ウワモノのサウンドが気だるく乗っていく……という作りのビート・ミュージックが中心です。

ソウルから拝借した甘さとヒップホップらしいワイルドさを、いいあんばいにブレンドしているのが何よりもいいように思います。心地よい酩酊感と穏やかな刺激が交互に訪れては去っていく、そんな作品です。



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