2014年11月8日

これは南国のビート・ミュージック/インストゥルメンタル・ヒップホップと言えるか? ~About Luv​(​Sic) Issues Beat Tape. By Green Assassin Dollar~


作品がリリースされていることを知っていたのにも関わらず、チェックしていなかった日本人ビートメイカー、Green Assassin Dollarの作品をチェックしました。いやー、やっぱりいいですね! やっぱり好きです。

今回聴いたのは『About Luv​(​Sic) Issues Beat Tape.』というタイトルの作品。日本のヒップホップが好きな人であれば、ヌジャベスとシンゴ02によるあの名曲を思い浮かべるタイトルです。

ラヴリーなジャケットに通じる、ラヴリーな雰囲気が漂うビート・ミュージック/インストゥルメンタル・ヒップホップが展開されています。力の抜けたリラックスした雰囲気があるので、チルアウト・ミュージックとしても聴けそうです。

モコモコとしたふくらみのあるビートの上を、リリカルなピアノのフレーズやゆったりとしたホーンの音が気持ちよさそうに舞っていきます。ところどころに挿し込まれたヴォイス・サンプルがいいアクセントになっていて、これがまたいい。

ヒップホップらしい厚みのある太い音が中心になっていて、その音からはほっこりとした暖かい空気を感じます。心地よいレゲエ、あるいはラヴァーズ・ロックに通じる暖かさを持った音です。おお、これは南国のビート・ミュージックか? 夕暮れ時の南国のビーチで寝そべってチルアウトしているようなテイストがなくもない……。

そして曲同士がスムーズにつながるように、曲と曲のつなぎ目が作ってあるので聴きやすい。『Bonsai Tape.』(いいタイトル!)という、こちらもかっこいい作品をリリースしていたので、また紹介します。



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