2020年10月27日

流れるように気持ちよくビートは流れ ~Detroit Love Vol. 3 By Waajeed~ (2020 Release)


デトロイトのアーティストの曲を中心にしたデトロイトへの愛を込めたDJミックス。そういう作品だと思います。ヒップホップ・グループ、スラム・ヴィレッジのメンバーでもあるワジードがミックスを担当しています。

ソウルっぽさがあるテック・ハウスやディープ・ハウスが中心。上げすぎず下げすぎずのちょうどいいテンション、奇をてらったところのない流れるような展開が続き、ビートが気持ちよく駆け抜けていきます。

2020年10月23日

都会の喧騒から遠く離れて ~Spring In A Small Town By Spring In A Small Town~ (2020 Release)


少しもの悲しく、少し気だるげな雰囲気の、しっとりとした質感の音を基調にしたエレクトロニカ。聴いていると、雨がしとしとと静かに降っている様子を見ているような気持ちになります。それはあたたかく、心地よい雨であるかのようです。

本作はジョージ・クロークなるイギリス人クリエイターによるソロ・プロジェクト、スプリング・イン・ア・スモール・タウンの作品。ピアノや古めかしい弦楽器の音と人の声、そして電子音が重なり合う様はフォー・テットやカリブーの音楽を思わせます。

クロークはイギリスの田舎に生まれたそうで、それが関係してか、田舎の自然を思い起こさせるオーガニックな音が穏やかに響いています。音楽のメインストリームからは離れたところで鳴る美しい音楽です。

2020年10月21日

抑制された上品なリズムが織りなす心地よい音の世界 ~Yes By Shinichi Atobe~ (2020 Release)


久しぶりの更新になりました…。とくに理由はないのですが…。これといった理由はなく、ただ更新していなかっただけで、今日から再開します! 今日取り上げるのは埼玉在住のシンイチ・アトベ(跡部進一)というクリエイターによる作品です。

わたしはこの作品を聴くまで、この人の存在を知らず、それで聴いたということがあってか、何もないところに新しい光がパッと現れたような新鮮な感覚を覚えました。音楽のスタイルとしてはミニマル・ダブ、ダブ・テクノ、あるいはディープ・ハウスといったあたりです。

程よく抑制されたリズムを淡々と刻み、耳を、体をほぐしていくかのように展開していきます。丹念に音を紡ぎ、そしてできあがった上品なダンス・ミュージック。そんな趣。4つ打ちのリズムが周囲にじわじわと浸透していく様を感じられそう…。

2020年9月24日

飛翔するダンス・ミュージック ~Green Days / Steps On The Wind By Gonno / XTAL / Inner Science~ (2020 Release)


日本のダンス・ミュージック・シーンの優れた才能たち――ゴンノ、クリスタル、インナー・サイエンス、ソース81――が関わった2曲を収めた作品。バレアリック・ハウス、もしくはディープ・ハウスといったあたりの音楽を展開しています。

クラブのフロアでプレイされるようなダンサブルな感覚よりも、空に昇っていくような感覚を覚えます。音はキラキラと輝き、力強く刻まれるリズムは空へと昇る……、ここにあるのはそんな感覚です。

2020年9月3日

ディープ・ハウス、テック・ハウス・ラヴァーに捧ぐ ~Prisma By Aril Brikha~ (2020 Release)


スウェーデン在住のクリエイターであるアリル・ブリッカによるディープ・ハウス、テック・ハウスのど真ん中を行く素晴らしい作品。いやー、本当に素晴らしいです。特別凝ったところや変わったところはなく、それゆえに曲の良さが際立っている、そんな印象を受けます。

力強くしなやかに躍動する低音域の音の上に、美しい旋律を描くシンセサイザーの音が乗る、ヒネりのない、正攻法で作ったような曲が中心。ダンス・ミュージックにカテゴライズされる音楽なので、躍らせる要素はもちろんありつつ、それと同時に磨き抜かれた音の美しさを堪能できます。