2020年5月25日

目に浮かぶのは真っ暗なクラブのフロア ~Eglo Records, Vol. 2 By Various Artists~ (2019 Release)


イギリスのクリエイターであるフローティング・ポインツのレーベルのコンピレーション・アルバム。これは第2弾です。テクノ、ブロークン・ビーツ、ドラムン・ベース、ディスコ・ハウス……、などのエレクトロニック・ミュージックをドサッと30曲収録しています。

余分なものが一切ない、引きしまったリズムが印象に残る、ストイックな曲ばかり。装飾のない真っ暗なクラブのフロアでドスドスと鳴らすための音楽であるかのようです。なかでも19曲目、27曲目のDestiny71zなるクリエイターの曲のクールなたたずまいにヤラれます。

2020年5月23日

異国へ導くマッド・プロフェッサーのダブ ~Ariwa 2019 Riddim & Dub Series By Mad Professor~ (2019 Release)


イギリスのプロデューサー、マッド・プロフェッサーがプロデュースしたダブを集めたコンピレーション作品。毎年リリースしている作品の2019年版とのことです。この人の作品なので、悪いはずがないと思いつつ聴いてみたら、やっぱりいい曲が並んでいます。

タイコの音が、ギターの音が、ピアノの音が、そしてホーンの音が宙を飛び交う、異国の地に導くようなダブが並んでいます。どの曲もちょうどいい重さ、ちょうどいい力の抜き加減で、いい気持ちにさせてくれます。

2020年5月17日

デトロイト・ハウスの重要人物による1作 ~SINNER By Moodymann~ (2019 Release)


ザラザラとした質感の重く粗いリズムがうなるハウス・ミュージック! ソウルやジャズなどのブラック・ミュージックをドバドバと注ぎこんだ、ワイザツではあるけれど、決して下品ではない、ムーディーマンらしい音楽を聴くことができます。

ビートダウン・ハウスやサイケデリックな雰囲気のディープ・ハウスを展開する全9曲。全体に漂う妖艶な雰囲気がたまらなくいい! なかでもピアノが小粋に踊り、サックスが華麗に舞うジャズ・ハウスといった趣の5曲目「ダウンタウン」が個人的には一番好きです。

2020年5月14日

硬質なピアノの音が静かに響くドラムン・ベース ~Unfinished Theory EP By Redeyes~ (2019 Release)


力強く刻まれる変拍子のリズムの上にノスタルジックというか、リリカルというか……、そんなピアノのフレーズが乗ったドラムン・ベース。ピアノの響きはジャジー・ヒップホップを、あるいはヌジャベスの曲を思わせ、ヌジャベスがドラムンベースを作ったらこうなるかも、なんてことを思いました。

作者はフランスのレッドアイズと名乗るクリエイター。デビューは2006年とのことなので、キャリアはわりと長いようです。本作は全6曲のEP作品でありながら、1曲目にイントロとなるような静かな曲を置いていて、そういう作りにしているところも好きです。

2020年5月12日

沈み込むドラムとベースの旋律に導かれ…… ~Overdubbed By Sly & Robbie meet Dubmatix~ (2018 Release)


深く沈み込むドラムとベースが深いところまで連れて行ってくれます。ジャマイカの国宝とも言われるリズム隊――スライ・ダンバー(ドラム)、ロビー・シェイクスピア(ベース)――と、カナダのプロデューサーであるダブマトリックスがタッグを組み、重たいダブを展開しています。

音楽のスタイルはルーツ・ダブとデジタル・ダブの間を行くといった感じでしょうか。重量感のある低音域の上をギターやキーボード、トロンボーンなどの楽器の音、そして声が幽玄に舞う……、そんな作りの曲が並んでいます。インストゥルメンタルを中心とし、ヴォーカル・トラックを挟んだ全17曲。