The Day's Sounds, The Day's Words
2020年10月23日
都会の喧騒から遠く離れて ~Spring In A Small Town By Spring In A Small Town~ (2020 Release)
少しもの悲しく、少し気だるげな雰囲気の、しっとりとした質感の音を基調にしたエレクトロニカ。聴いていると、雨がしとしとと静かに降っている様子を見ているような気持ちになります。それはあたたかく、心地よい雨であるかのようです。
本作はジョージ・クロークなるイギリス人クリエイターによるソロ・プロジェクト、スプリング・イン・ア・スモール・タウンの作品。ピアノや古めかしい弦楽器の音と人の声、そして電子音が重なり合う様はフォー・テットやカリブーの音楽を思わせます。
クロークはイギリスの田舎に生まれたそうで、それが関係してか、田舎の自然を思い起こさせるオーガニックな音が穏やかに響いています。音楽のメインストリームからは離れたところで鳴る美しい音楽です。
Spring In A Small Town by Spring In A Small Town
2020年10月21日
抑制された上品なリズムが織りなす心地よい音の世界 ~Yes By Shinichi Atobe~ (2020 Release)
久しぶりの更新になりました…。とくに理由はないのですが…。これといった理由はなく、ただ更新していなかっただけで、今日から再開します! 今日取り上げるのは埼玉在住のシンイチ・アトベ(跡部進一)というクリエイターによる作品です。
わたしはこの作品を聴くまで、この人の存在を知らず、それで聴いたということがあってか、何もないところに新しい光がパッと現れたような新鮮な感覚を覚えました。音楽のスタイルとしてはミニマル・ダブ、ダブ・テクノ、あるいはディープ・ハウスといったあたりです。
程よく抑制されたリズムを淡々と刻み、耳を、体をほぐしていくかのように展開していきます。丹念に音を紡ぎ、そしてできあがった上品なダンス・ミュージック。そんな趣。4つ打ちのリズムが周囲にじわじわと浸透していく様を感じられそう…。
2020年9月24日
飛翔するダンス・ミュージック ~Green Days / Steps On The Wind By Gonno / XTAL / Inner Science~ (2020 Release)
日本のダンス・ミュージック・シーンの優れた才能たち――ゴンノ、クリスタル、インナー・サイエンス、ソース81――が関わった2曲を収めた作品。バレアリック・ハウス、もしくはディープ・ハウスといったあたりの音楽を展開しています。
クラブのフロアでプレイされるようなダンサブルな感覚よりも、空に昇っていくような感覚を覚えます。音はキラキラと輝き、力強く刻まれるリズムは空へと昇る……、ここにあるのはそんな感覚です。
Green Days / Steps On The Wind by Gonno / XTAL / Inner Science
2020年9月3日
ディープ・ハウス、テック・ハウス・ラヴァーに捧ぐ ~Prisma By Aril Brikha~ (2020 Release)
スウェーデン在住のクリエイターであるアリル・ブリッカによるディープ・ハウス、テック・ハウスのど真ん中を行く素晴らしい作品。いやー、本当に素晴らしいです。特別凝ったところや変わったところはなく、それゆえに曲の良さが際立っている、そんな印象を受けます。
力強くしなやかに躍動する低音域の音の上に、美しい旋律を描くシンセサイザーの音が乗る、ヒネりのない、正攻法で作ったような曲が中心。ダンス・ミュージックにカテゴライズされる音楽なので、躍らせる要素はもちろんありつつ、それと同時に磨き抜かれた音の美しさを堪能できます。
2020年9月1日
でっかい音で聴きたいヘヴィなダブ ~Transformed in Dub By Dubkasm~ (2010 Release)
重く、深く沈み込んでいくダブを聴きたい方はぜひこれを。ニュー・ルーツ、デジタル・ダブといった趣の重量感のある音楽を聴くことができます。DJストライダとディジステップからなるイギリス・ブリストルのユニット、ダブカズムのアルバム『トランスフォーム・アイ』のダブ・アルバムです。
重心の低いベースの音と重たいドラムの音の上を、ヴォイス・サンプルやエレクトリック・ギターの音が飛び交い、聴き手を暗い地下の空間へと引きずり込んでいくかのよう。太くて重いワイルドな音もかっこよく、怪しくワイザツな雰囲気を漂わせているのもいいです。
Transformed in Dub by Dubkasm
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